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中学生野球のコーチ日記

東京で中学生軟式野球のコーチをしています。 2012年11月からは新たに1年生だけのチームで再出発。 毎週の練習日記を綴ります。

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反動利用フォームの是非

以前にも同じようなことを述べたブログで述べましたが、
フォームを固める中学生レベルには重要なことなのでもう一度。



先日、村上コーチが選手フォームのビデオを送ってくれました。
便利な世の中になったものです。

このビデオでは非常に選手フォームの特徴がわかる。
やはり気になるのは以下の2点。
① 反動を利用してインパクトを強めようとするフォーム。
② 流れるように連続した動きが綺麗なフォーム

どちらも悪いことではありません。
しかし、重要な事に早く気づいて欲しい。

私も中学時代には上記2点ができていました。

いや、それをしてしまっていたのです。




とりあえず現選手を褒めておきましょう。

ヒロ。
2年生ながら公式戦でオーバーフェンスできた打力はとても魅力。
それはままさしく①の賜物です。
彼が素晴らしいのは、それに加えて前に突っ込まないのです。
これほど綺麗に軸足荷重でトップの位置からインパクトまで動けるのは
私の8年間のフェニックスコーチ経験の視点ではNo1でしょう。

違った角度でもう一つ褒めると、②ではないのです。
そう、タメができているのです。
それによって連続動作ではなく、一度自分の間合いをとっているのです。
これが素晴らしい。
反動のバックスイング+タメ+突っ込まないスイング

ヘッドの返しが早すぎる(腰を使っていない証拠)事や、
時折見せる弱い人間性さえ克服できれば、
皆が見本とすべきところまでの可能性さえ感じさせます。


一方、この①が打撃面で悪く出てしまっている選手も居ます。
名前は伏せますが、ユウタは要注意すべき。

反動を利用してバックスイングしてトップの位置をつくるのですが、
そのまま②も行ってしまっている。
要するに、反動を使ったスイングに。

これではバットコントロールは非常に難しくなる。
動いてくるボールに対して当てるだけでも難しいのに、
当てるのに関係のないバックスイングの反動の動きのまま打ちに行ってしまう。

昔はヤクルトの杉浦選手がこれを克服するために最初からトップの位置で構えていました。
このトップのまま構える事は、実はすごく苦しいのですが杉浦選手は工夫して克服したのです

本当は、バックスイングは反動ではないのです。
エネルギーを貯めるためにトップの位置を作るのです。
以前から言っている、エネルギー保存の法則ですね。
そのトップの位置から一瞬でよいので静止して飛んでくるボールを見て、
それに向かって反射神経で打ちにいくのです。
そう、まさしくタメなのです。

上述の①と②は個別には良いことかもしれませんが、同時に行ってしまうと悪に。

でもユウタはミートの瞬間の破壊力は間違いなくチームNo1です。
たまたま試合でたまにしか出ないだけ。
あれだけの破壊力があるのであれば、トップの位置で一旦静止し、
タメを作ってから打ちに行ってもそのパワーは減衰しないどころか、
より効果的に安定して破壊力を生み出すことができるハズ。

もう一緒に野球を始めてから丸2年。
それをやろうとしないのは、私を嫌いか、または少しだけオツムが弱いのか…。
冗談はさておき、
間違いなく4番はユウタなので残り7か月の中で早く気づいて欲しいところ。



さてさて観点を投球に移しましょう。

先ほどべた褒めしたヘロ。じゃなかった、ヒロ。

惜しい。実に惜しい。

投球では一転して①②を同時にやってしまっている。
何度か注意はした。本人も理解はしている様子。
かなり改善はされた。でもまだ残っている。

投球時になぜ前足を上げるのか。
位置エネルギーを作り、それを運動エネルギーへ変換するためです。
その位置エネルギーの作り方が2塁方向への捻りの反動になってしまい、
その捻りをリリースする動きがそのまま行われてしまっている。

これは中学生には難しい。
高さの位置エネルギーを稼ぐところが横の回転エネルギーになってしまい、
それが正に反動として投球している。

これだけでもコントロール、特に横のコントロールが難しくなることは想像できます。
しかもこの横の回転は開きを生み、肩と肘へ負担となっていくことでしょう。
基礎体力があればまだしも、疲労が蓄積するとこの傾向は更に高まります。
だからヒロには、走れ! と指導していますが、本人が走ろうとしない。
練習最後の外周も…
このままでは故障するのも時間の問題。しかしそれだけは絶対に避けなければなりません。
本人の自覚次第です。

それとタイチ。
アーム式の腕の使い方はもう十分修正できた。
物凄く難しい修正でしたが、こういうところがタイチの素晴らしいところ。
言われるだけでなく、自分でしかりと理解してイメージを作り上げた結果です。
徹底的に野球に専念すれば素晴らしい選手になる事間違いなし。(コーチが悪い?)
次は②を意識させたい。
フォームがあまりにスムーズに連続で“流れてしまっている”。
そう、タメがない。
これは2年前に入部した時からわかっていた事ですが、
頭の良いタイチには、一度にあれやこれやと言うより、
一つずつ気づかせてやるほうが確実かつ早く対応できる。
優先したのは腕の使い方だったが、時折タメのヒントを言ってはきました。
キャッチボールでトップの位置を作るのにワンテンポ遅らせてみろ、と。
そのためには右手を真下から砂を掻くようにバックスイングを、
とアドバイスしましたが、まだまだ時間が足りない。
なんせ学校では陸上部。
本人が野球に裂く時間を作らねば投球フォームはそう簡単には出来上がらない。


一方、
投球で意外(い言っては失礼)に①②をうまく使っているのがユウタとトモ。

ユウタは右腕のトップ位置の作り方がティラノサウルスに似ていてとても特徴的なのですが、
それが実は、僅かながらのタメになっています。
なので直す必要は当初から無い(以前ブログでも解説済)と思っていましたが、
ただ現状の欠点は①②ではなく開いたまま投げる事です。
これは、タメ、を作ることで修正できるはず。

トモの打撃は非常に小さなタメを軸足回転にパワーを移行させて打てる。
だから小さな体でも打撃の結果が付いてきている。
1年生の夏に右の指を学校で骨折してしまい、ほぼ2か月くらい練習ができない時期がありました。
あの時は、徹底的に軸足を鍛える個別練習をさせましたが、それがもしかしたら打撃に生きたのかもしれません。
最近では投球フォームも同じような軸ができたように感じた時がありました。
これも小さなタメをつくって投げるフォームです。





長くなってしまいましたが、

良い要素は個々に追及すべき。

しかし、それらが組合わせられた時に如何に工夫し、応用できるか。

そのように選手を観察して、

特徴を特長とし伸ばしてやり、癖を理論で理解させてやれるか、

あいつはxxがダメだ、と嘆くのでなく、ここが指導のポイントでしょう。




選手の皆も、良い見本の先輩がいます。

良いところは真似をして、悪いところは反面教師にして、取り組みましょう。




今日の、反動と連続動作、難しいテーマですが、

これを議論する際には、タメ、を意識しないといけない、という事。

このタメ。

実はビジネスを含め、様々なシーンで考えるべき、良いテーマのように思います。





2月は、雪、雪、試験、雨、でほとんど練習ができませんでしたが、

優秀な選手達ばかりです。

必ず英単語200語くらいは覚えたことでしょう!






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